以前にブログの中で、ケセラで取り扱っているコーヒー豆について少しばかり紹介したことがありますが、今日はもっと詳しく紹介したいと思います。
ケセラで扱っているハウスコーヒーとアイスコーヒーは、はるばるタイのバンコクまで行き仕入れています。
今現在のベトナムコーヒー事情はあまり知りませんが、当時2009年カフェを開く決意をした時、ベトナム国内で生産されているアラビカ種の豆についていろいろと調べたり、テースティングしたりした結果、納得できる豆には出会えませんでした。
ベトナムではロブスタ種の豆が主流で、ベトナムコーヒーとしてコンデンスミルクを入れて飲むアイスコーヒーとしては非常に美味しいのですが、ホットのブラックで飲める類いではありませでした。
ほかにイタリアンローストの輸入豆の有名店はありましたが、エスプレッソマシーンで落とすタイプのもので、ブラックで楽しめるタイプではありませんでした。
やはり国内調達出来る方が便利だし、豆が常に新鮮だということで悩みましたが、国内だけを意識していては自分好みの店にはならない、、、国内調達で納得いく豆がない、、、。
やはり自分の納得のいく豆を調達するしかないかな?
とそう考え始めた時、タイまで行って仕入れるしかないかな?
旅で偶然飲んだあのバンコクのコーヒー屋から仕入れるか?ホーチミンからだとがんばって調達できる圏内、お客様に是非あの美味しいコーヒーを味わってもらいたいと思い始めました。
カフェをオープンする1年前にさかのぼりますが、偶然シンフォニーカフェというバンコクのコーヒー屋を訪れる機会がありました。
私は当時 ホーチミンでグッピーズというバスケットボール部に所属していてメンバーと一緒に遠征試合の為に、バンコクを訪ねていました。
ある朝の朝食をメンバーの皆がラーメン屋に行く中、私一人 美味しいトーストとコーヒーが飲みたくて メンバーからはずれシンフォニーカフェに入店しました。
その時飲んだコーヒーは 深みはあるのに後味さっぱりすっきりの微量な酸味に こんな美味しいコーヒー飲むの久しぶり!と感動したのを覚えています。
思わず、2杯目を注文したくらい、そのくらい衝撃的でした。
カフェをオープンさせる2月前に、あの店のコーヒーはきっと私の理想とするコーヒーだ!と思いました。
しかし、連絡先も場所もうろ覚えの状態で バンコクに渡り、アポなしで直接店を訪ねるしかありませんでした。
オープン2ヶ月前の正月休暇を利用してバンコクへ行くと、残念なことに店は閉まっており、1月3日からのオープンということでした。
3泊4日でバンコクに行きましたが、日程を変更し 3日のオープンを待ちました。
3日待った甲斐がありました。店を主宰する星さんは快く豆の販売に応じてくれることになり、豆について、コーヒーの美味しい淹れ方など教えて頂きました。
みっちり3日間のコーヒースクールでした。
シンフォニーカフェの豆を採用してから、今年で4年目になり 今でも定期的にバンコクを訪れ 豆の調達を行っています。
実際の豆について説明しますと、
当豆は、ケシの栽培で有名なタイ北部のゴールデントライアングル、標高800メートル〜1500メートル域で栽培されているアラビカ種です。
少数民族によりケシ栽培が生業とされていた当時、タイ王室がバックアップする財団法人によりコーヒー豆の栽培が指導奨励されました。
最近では日本のスーパーでもフェアートレードの豆として、この地域の豆がわずかですが売られているのを見かけるようになりました。
星さんは少数民族をボランティア支援する事業展開をしておりますが、何度も当地に出入りするうちに この地で栽培されている豆が、実は日本人好みに焙煎可能な豆だということを知り、財団の一流ロースターの方と何度も焙煎を繰り返し、日本人好みの味を確立することができたようです。
私の店はスタートしてまだたったの4年ですが、星さんと少数民族との関わりは遥か一昔以前の歴史があるようです。
今では、ベトナムでもコーヒー屋さんが大分増え、今年はスターバックスまで登場したほどです。
またコーヒー豆の営業も増え、去年あたりから 何度かフェースブックや直接営業で 豆のセールスメールを頂きます。
いくら事情が変わっても、私の店はケセラコーヒーのファンが定着した今 今後も当店では星さんと共に、ペーパードリップで淹れたコーヒーの味にこだわりを持って、販売していきたいと思います。
今後はもっと 当店の豆について 幅広く宣伝活動できたらいいなと思った今日でした〜。